今年、千歳セントラルロータリークラブの自耕農園「ロータリーふれあい農園」で収穫したカボチャとジャガイモは、千歳市内の3ヵ所のこども食堂に寄贈されました。 11月6日の例会「収穫祭」では、各こども食堂の代表者の方々をお招きし、こども食堂の状況などをお話頂き、社会奉仕委員長からは事業の報告がありました。
社会奉仕委員会 委員長 南雲勇次
ロータリー農園の報告ということでプレゼンさせて頂きます。
農園は菅原会長のお父様である大橋様の農園をお借りして実施させて頂きました。農園整備という事で大変なご協力をいただいております。
4月24日例会終了後に総勢11名で農園視察を行っております。この時はジャガイモについては順調な生育という事をお聞きしました。トウモロコシについては、今夏の長雨や風の影響で例年より生育が悪いと報告を頂きました。
8月7日にジャガイモの収穫作業を行いました。ご案内が非常に直近になり大変慌ただしい中、多くの皆様に集まって頂き無事収穫を終えております。普段、例会場では見られないような皆さんのお姿を見る事が出来て、私自身、非常に楽しく実施出来たと思っております。
今年度収穫した農作物は千歳市内3か所のこども食堂に寄贈させて頂きました。本年度寄贈できた作物はジャガイモと南瓜です。
8月31日、こども食堂十彩さんへ寄贈させて頂きました。同日、我々クラブの仲間であります伏木会員のこども食堂cafe RESTさんに寄贈させて頂きました。次に本来であれば、9月8日に寄贈予定で計画していましたが、胆振東部地震の影響で延期となり10月に寄贈させていただいたのが島津さんの千歳こども食堂スキップです。
当初予定では、雑草取り等々最後まで行う予定でしたが、実際には寄贈したという事で本事業は終了となります。
今回の取り組みを通じて、ロータリーの奉仕という部分を考えた時に、今後も継続していくことが大事なのではないかと感じております。
今回初めて委員長をやらせていただいて、この事業を行いましたが、皆さんのご協力があってここまで本事業は実施できたものと委員会を代表しまして感謝御礼申し上げます。本当に有難うございました。
── 農園視察から収穫、各こども食堂の様子を画像で紹介しました。





こども食堂十彩 代表 尾崎智恵子 様
私共は児童ディサービス、障害のお子様の放課後、土日をお預かりしている施設の一角を利用してこども食堂を行っております。
土曜日17時から19時までの2時間、ビュッフェスタイルで子供たちに食事を取ってもらい、食べてもらい、食器を下げると100円のチケットをもらって、駄菓子コーナーに行き、10円20円などがある中から好きなお菓子を取ってもらいます。
子供たちはその場でお菓子を食べて遊んでもよいし、持って帰って家で食べてもよい。私たちが100円を握りしめて駄菓子屋に行ったワクワク感を今のお子さんにも味わってもらいたいと駄菓子コーナーを行っております。
くじも最近取り入れました。駄菓子コーナーで見せるお子さんの顔はとても生き生きしています。
その間、お母様方は、お母さん同士のコミュニケーションを取ってもらおう。PTA、ご近所の垣根無く悩み相談をしてホッとできる居場所づくりになるのではないかとお話をしています。
私どもでは、障害のお子様と児童ディサービスを利用して、そのまま子ども食堂を利用されるお母様方がいらっしゃいます。どうしても外食が縁遠くなるがここだと安心して来られる。その後にいろいろな情報も得られると、札幌からわざわざ来るまで来られている方がいらっしゃいます。
動画サイトで、こども食堂の様子がわかるようになっています。よろしければ見て頂ければと思います。
今回、ジャガイモ、南瓜を有難く調理させて頂きました。本当に有難うございます。

こども食堂CAFE REST 代表 伏木千幸 様
子供たちの食事風景を見て頂ければと思います。
犬や猫を汚いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。動物は家族の一員です。食事を取る前には必ず手洗い、アルコール消毒を徹底しています。
ボランティアの方が絵本の読み聞かせに来てくださって、子供たちのリアクションもとても良かったです。
動物と触れ合うことで命の尊さ、弱い者・小さなものを友愛する心、情緒面で豊かになって頂ければと、このようなシステムを取っています。
犬を抱きしめるだけでオキシトシンというホルモンが出ます。人を優しくしたり感情を豊かにするホルモンです。
菅原会長に来ていただいた時に、ジャーマンポテトを作っていて、ちょうど足りなかったのでとても助かりました。ありがとうございました。南瓜はボロネーゼソースをかけてだけでしたり、パンプキンスープにしました。
残さず食べる事、いろいろな食物を摂ることがとても大切で、その記憶の中に入っていくことがとても大事です。食材を工夫して食べてもらうようにしています。
皆様有難うございました。収穫祭大変だったと思いますが、本当に助かっております。今後ともご支援いただけますよう宜しくお願い致します。

こども食堂スキップ 代表 島津静香 様
この度は、立派なジャガイモと南瓜を頂き有難うございました。
こども食堂は、どういうものなのかを含めてスライドを使ってお話させて頂きます。
ジャガイモは肉じゃがを作らせて頂きました。南瓜はペースト状にして冷凍しデザートで出したいと思っています。
こども食堂と言いますと、子供の貧困と直結して書かれることが多いのですが、誰でも来ていいという形で運営しているところが多いです。貧困を対象とすると大人にも子供にもレッテルを張ることになりかねないので、誰でも参加できるという形で運営しています。
家族皆で来る人や困っていない参加者が大勢いると雰囲気が明るく良く、その中で事情のある子供達も伸び伸びと楽しく過ごせています。
デザートを毎回手作りしているので、女の子たちが手伝ってくれます。望まれるのは食育ですが、実践できるかどうか、親の意識が向いているかどうかでハードルが高いため、私達が出来る事で他県の郷土料理を食べてみよう、そして千歳のものを食べてみようと心がけています。
県人会に大変お世話になっています。普段から季節の旬のものを出来るだけ取り入れて作っております。
先日の地震直後を通し、こども食堂が新しいコミュニティーとして存在することも大事なのではないかと思いました。そのためにもこども食堂をより身近に理解して頂くために活動していくことが大事なのではないかと思います。
皆様方からのお知恵やご支援を頂ければと思います。
この度は活動を理解して頂き、ご支援いただいたことを、本当に嬉しく思っております。こども食堂をどうぞ宜しくお願い致します。