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幹事 望月秀則
コロナ禍の中、例会の開催はままならぬ状況が続いています。1月19日、本日が今年初めての例会となります。
今日の例会は二本立てです。前半は、昨年実施したロータリーふれあい農園の事業報告を社会奉仕委員会の本村委員長から頂きます。後半は、新型コロナウイルス感染症がなかなか治まらない状況で、会員の皆さんはどのようにしてコロナ禍を乗り越えようとしているのかなどを、直接会員の皆さんからお話を伺いたいと思います。限られた例会数、限られた時間ではありますが、皆さんよろしくお願いいたしします。(2021.1.19)
 会長あいさつ 
会長 松坂敏之
今年、初の例会であります。みなさま明けましておめでとうございます。
早いもので、今年度も半分が過ぎてしまいました。まだ、しなければならないことが山盛りであります。
延期になっていましたガバナー公式訪問は3月23日に行われることが理事会で決定しております。また、創立30周年記念例会につきましては形は変わりますが、年度内に実施するよう方向で調整中であります。
コロナ禍の中ではありますが、万全の注意を払い、準備周到に前へ進みましょう。
頭では理解していても、本当に心で受け止められないと、行動に移れないことがわかりました。私たちが、力の及ばないことを嘆くより、コツコツ努力を惜しまない。その中から何かが生まれると信じています。没頭し全身全霊で打ち込んで精進することにこそ、ロータリーは友情をつくり、人を作ることができるのだと思います。
本年も会員の皆様のご協力頂きながら元気にやっていきましょう。どうぞよろしくお願いいたします。
 ロータリー農園事業報告 
社会奉仕委員会 委員長 本村信人
社会奉仕委員会の事業活動報告をさせていただきます。
いろいろ言葉でお話するよりも動画としてまとめて、既に皆さんにURLをご連絡させて頂きました。ご覧頂いた方もいらっしゃると思いますが、その動画に更に市内4ヶ所の子ども食堂への農作物の贈呈を含めた長いバージョンを作成しましたので、こちらをご覧いただければと思います。
─ 動画視聴 ─

9月24日に贈呈式を行わせていただきました。動画中にも見られるように農業用のケース3つにほぼいっぱいジャガイモが獲れまして、これを4つに分けて皆さんに贈呈させ
ていただきました。収穫の時に参加していただいた皆様には、会長からのご厚意によって、ジャガイモがその時直ぐに配られた事も付け加えて報告させていただきます。
何も出来なかったので、これくらいの報告しかありません。
また、菅原会員のお父様には、おんぶに抱っこで全て作っていただいたことも改めて感謝申し上げます。参加していただいた皆様有難うございました。
もう1点、社会奉仕委員会で本来、ウエイトを占めるサンタクロース事業がありましたが、コロナ禍によって残念ながら中止になってしまいました。中止にはなりましたが、中止が決まる前に1か所だけすでに約束していたこども園さんがあり、私の独断で一人で行ってきました。こども園の皆さん、物凄く喜んでいただきまして、代表の方や子供たちから当日の写真や感謝の手紙などを送ってくれています。いい事業だったので本当に出来なくて残念だったという事を報告させていただきます。
後ほどの話に通じますが、言葉や数字で報告するよりも動画を見ていただく方が皆さんに一発で伝わるのではと思っています。こういうものをどんどん活用していくのも一つの方法かと思います。
社会奉仕委員会の報告と以上といたします。有難うございました。
 コロナ禍をどのように乗り越えるのか 
井上英幸 会員
まずは、本日私の誕生日でございまして、64歳になります。私のためにこのようにお集まりいただき誠に有難うございます(笑)>昨年来、取り組んできた事をお話させていただきたいと思います。私共の会社は概ね99%以上をコンビニ事業が占めております。この一年間に商工会議所三役として、行政に陳情にも行って参りました。その中で必ずコンビニだからいいよなと言われることがあります。コンビニだからこの状況下を乗り越えてこれたと見られるのが私は非常に嫌です。同じコンビニでも苦戦しているところが沢山あります。苫小牧地区では前年対比96%です。他社は更に悪いと聞いております。どうにか当社は9月決算102.4%で前年を超えることが出来ました。常日頃からやっていることですが、インバウンドなど旅行客を相手にした商売ではなく、地域の方たちに如何に愛されるお店を作っていくかを念頭に置いて35年間小売り業に勤しんで参りました。ですから、成るべくしてなったというようなことを言った方がわかりやすいです。このような状況下、私も経験したことのないような大災害、どんな状況になっても地域の方に愛されるお店作りをしていけば、どうにか乗り切れるんだという事を実感した一年でした。3年前の胆振東部地震の時も24時間、長いところでは36時間電気がこなくて、あの時お店の中が空っぽになるぐらい並んで買い物をしてくれた人達の姿を見たら、常日頃から愛されるお店作りをやってきて良かったと思いました。本当に実感しましたし、それが今幸いしていると思っています。一昨年9月から物事の考え方を整理しまして、「人・物・金」という考え方に基づいて、スタッフの待遇改善、地域の人が欲しがる商品を並べる、最終的にはお金のやりくりをどうするか。まずは、DX(デジタルトランスフォーメーション)は私達の商売には中々根付かないだろうと言われていました。毎週やっていた営業会議をリモートに変えました。密になる事を避けました。数字による管理も把握できる形に変えました。去年春から取り組んできたことが9月に完成しました。昨年一年間、社員のレベルが上がり、スタッフの意識も向上したと思います。基礎基本に帰るしか方法がありません。目に見えない敵と戦っている訳ですから、簡単に乗り越えられる手立てはありません。いろいろなところに聞いても策は見つかりません。手探り状態です。そういう時は基本に戻るしか方法がないと思います。 16日にガバナー補佐会議が札幌でありました。昨年6月まで地区財務委員長として出向していました。本来であれば10月に行われる地区大会で会計監査報告をして完了することだったのでっすが、5月まで延期になり、私の任期も終わらないので呼ばれたと思います。地区大会概要が随分変わっています。パークホテルで開催されますが、皆さんを集めず基本的には400名程度に抑えます。参加者は基本的には今年度、次年度クラブ会長・幹事中心に地区役員等々で開催します。登録料は17,000円ですが、ほかのメンバーはリモートで参加していただきたいという事でした。リモート参加の登録料が3,500円です。地区大会もそうですが、様々な部分でロータリーの活動も急激な変化を余儀なくされています。そこに付いていけない人も含めて付いていく努力をしなければいけないし、付いていかなければいけないと思います。時代の流れに置いていかれないように、必死に私も毎日頑張っております。皆さんも負けずに頑張っていただければと思います。基本は守りながら手法を変えていく事が必要なのではないかと思います。
山下耕介 会員
昨年12月に入会しました三井住友海上保険サービス北海道の山下と申します。弊社はウィズコロナと呼ばれるようになりどういう対策をしていくか日々頭をひねりながらやっているところです。小規模人数で対応しているので、誰かが感染してしまうと閉鎖してしまわなければなりません。席順を変えて配置したり、半数を在宅勤務にすることも昨年トライしましたが、中々難しいです。我々保険業は皆さんイメージされるのは、自動車保険の獲得・更新などが多いと思いますが、企業さんのコンサルティングをすることが主になってきています。このような状況ですがいろいろな企業さんから引き合いがあり、お会いしに行くのが難しいのでZoomを用いてオンラインで面談をさせていただく事に舵を切って運営している事が去年からの変化になってきています。電話では相手の顔が見えず説明しづらい部分がありますが、カメラを通して説明するところで相手のご理解をいただけるのでそういう契約の仕方が増えています。
今回の件に関しましては、したくてするのではなくて未曾有のものが襲ってきたという事で対応せざるを得ないところではあります。この先何年になるかわかりませんが、常に頭をひねりながら動いていきたいと思っております。

山口康弘 会員
議員という立場とロータリアンという立場の二つで話をして欲しいという依頼を受けたので一つずつご説明出来ればと思います。
千歳市では、大きく二つ事業があります。国・道から下りてきて受け皿として行う事業、市独自で行う事業があります。
前者は中々内容を変えることは出来ません。やるかやらないかの判断しか出来ませんが、後者は市民の皆さんの声を吸い上げて形にする、もしくは既にある事業を変化させることが出来ます。市の事業は各議員の発言力や働きかけが大きなウエイトを占めてきます。我々が間違った情報を持っていると方向性が変わることがあります。如何に市民の声や各団体との意見交換を行い、今必要なものを抽出しすることを強化しています。有限である市の財源に優先順位を付け、公共の利益になるものを実効性のあるものとしてあげることが我々の仕事だと思っています。私が担当する産業建設常任委員会では、各団体との意見交換会を復活しました。近々では千歳市商店街振興組合連合会との意見交換会を開催する予定です。千歳商工会議所、千歳観光連盟等の団体との意見交換会を出来るよう準備を進めています。いろいろなところのご意見を聞きながら、咀嚼しながら議会までに形にしようと動いています。ネックになるのは縦割り行政といわれるものです。連携が上手く出来るかという働きかけをしています。加えて市の発信力です。持続化給付金についてもやり方がわからないという声を多く聞きました。個人としても申請のお手伝いをしました。いかにわかりやすく市民に発信が出来るかが課題になっています。コロナ禍において情報のわかりやすさ、スピード感を市役所、議員の中でブラッシュアップして対応していく事が大事だと思って動いています。
我々ロータリークラブは職業奉仕という理念の下、社会活動する集団だと理解しています。我々もどうなるか分からないという事を考えるならば、会員相互の絆、地場力を上げる事が大事なのではないかと思います。月1回出来るか出来ないかの例会の中で情報を得るのではなく、いろいろな情報があります。
例えば、2月に始まる予定だったちとせ割、事業主への第3弾の補助金などです。こういった情報もありますし、皆さん職業が違いますからいろいろな情報があると思います。そういったものをリアルタイムに受発信出来る環境づくりがロータリークラブにあればいいなと思います。コロナ禍を超える上で必要なものだと思います。情報が分からないで過ごす方もいるかもしれません。皆さんが出す情報が受発信出来るものがあることによって、情報を共有することによって様々なリスクを回避する一助になると思います。仕事へのヒントにもなると思います。メールでも出来るようなシステム作りがこのロータリークラブに出来れば、アフターコロナにも使えるのでないかと思っておりますのでご提案させていただきます。

本村信人 会員
昨年12月に代表取締役に就任しまして、産業廃棄物 処理の会社ですので、そんなにコロナの影響はないのではと新たな事業所を立ち上げたこともあり、売上は落とさずにずっときていました。
12月私が社長になった途端、2割以上売上が落ちました。全体的に経済が停滞をして、その結果がいよいよ最後にゴミの方にも現れたのだと受け止めております。社長になったので、これから基本に立ち返ることといろいろな改革を同時に進めていきたいと考えています。
当社は先代が損保代理店を始めたところから始まっています。自動車が普及し保険が必要になった時代です。その会社も営業マンの能力次第という事で、そこも頭打ちのところもあり、ススキノで警察のレッカーをする会社にシフトし、その後産業廃棄物の会社となりました。会社も新しい会社を作ったり、事業部門を作ったりその時に必要とされている会社にどんどん変えていかなければならないと思っています。10年経てば9割の会社は無くなってしまいます。これは数字上、現実ですので、その9割にならないように新たな展開を考えていかなければなりません。
暗い話ばかりではなく、コロナ禍でリモート化が当たり前になりまして、昨年、新入社員の求人活動を行っていました。今まで全国に会社説明会など行かなければなりませんでしたが、それがリモートで出来るという事で、物凄く良いきっかけになりました。
新卒を入れるのは苦労していましたが、二人採用することが出来ました。秋田と東京の方です。通常だと中々足を運んでもらえない大変な人達ですが、ニッチな業界でも学生が来てくれるという利点もあります。
例会の在り方にも触れてほしいということでしたが、やはりこういう団体の在り方も変えていかなければならない時に来ているのかなと思います。本家、アメリカではロータリーやライオンズなど人数が激減していて、人と人との関係が希薄になっており、こうした団体が成り立たなくなっているという現実があります。日本でもあらゆる団体が人集めに苦労して衰退、高齢化しています。
そもそも必要な活動を考え直すという事とリモート、家から参加するというのもハードルが低くなって参加しやすくなります。
私が千歳地区会長を務める中小企業家同友会も積極的にリモートを取り入れて、忘年会もZoomで行いました。Zoomでしか出来ない機能もあります。部屋を分けてミーテイングしてもらい、それを合わせて発表してもらう。映像を出すなど利点を生かして、そういうものを活用して新たな形の例会を考えたら如何かと思っています。
スマホやパソコンを活用して報告会や工場見学会などの例会を考えています。我々得意な人が進んで取り入れて皆さんに活用していただく形を作るという事になると思いますが、若手としてセントラルロータリークラブを盛り上げていくように頑張 っていきたいと思います。