担当 雑誌委員会(3月7日)
雑誌委員会 委員長  古木克紀
本日の卓話講師でありますキリンビール㈱執行役員 北海道千歳工場長 名川誠様のご紹介をさせて頂きます。
── 略歴のご紹介
雑誌委員会の担当例会にて、ロータリーの友として名川工場長に無理にお願いし、本日の卓話の了承を得ました。 本日の卓話テーマ「地域の皆様と共に歩む『一番搾り』~北海道づくり~」、最後までご静聴下さいますようお願い致します。それでは、名川工場長お願い致します。
卓 話
講師:名川 誠 様
キリンビール株式会社 執行役員 北海道千歳工場長
関根会長はじめ千歳セントラルロータリークラブの皆様、私にこのような場を与えていただきまして本当に有難うございます。この場をお借りしまして、御礼申し上げたいと思います。
早速始めたいと思います。今テーブルにビールが出て、早くも飲もうかという勢いがありますが、話の中で飲み比べてくださいということでありますので、その時に空になっているテーブルがあるのはどうかと思います。もうちょっと待っていただくか、無くなってもいいという思いで飲んでいただくかという事でございます。
まず、皆さん世界にビールは何種類ぐらいあると思いますか?
A.100~500 B.500~1000 C.1000以上
正解はC.1000以上あります。
日本でいうとキリンビールがあって、アサヒビールがあってというのを数えているのではありません。日本のビールは全部一種類です。
ナショナルブランドのビールは一種類。ピルスナーという限定された中で作り分けていますので、それを一種類と数えても1000種類あるという事です。
どれほどビールの種類があるか、海外を旅行されたらその地域のビールを是非飲んでいただきたい。
大きく分けるとビールは二種類に分かれます。エールとラガーです。ラガーはキリンのラガーではありあせん。ラガーというのは低温で熟成させるという意味です。
エールは逆に温度が高いです。酵母が発酵し終わった後に上に浮いてくる。ラガーは低温で発酵し、終わった後に酵母が下に落ちてきます。工業生産すると、どちらが扱い易い酵母かというと、明らかに下に落ちてくる方が楽です。というのは、重力でタンクの下から抜けます。上に浮いたのは回収するのが大変です。
今世界の工業生産しているビールは、だいたいラガータイプのビールになっています。
昔は上のビールしか作れませんでした。低温といっても冷凍機がないので、高い温度、常温に近い温度で発酵できるビールしか無かったのです。19世紀、冷凍機が出来るようになってから低温で熟成できるようになりました。これがだいたい日本のビールです。特に北海道のキリンビールは名水百選にも選ばれた千歳のナイベツ川の水を使っていますので、凄いですというのが大事です。

──  ビールがどのように作られるかをご説明いただいた後、4種類(一番搾り、北海道づくり、ハートランド、ラガー)のビールを試飲し飲み比べを行いました。出席された皆さんが楽しみながらその違いを確かめていました。
8月20日(日)に行われるキリンビアフェスタのご案内や47都道府県のビール製造、北海道千歳工場の見学者通路改装などについてお話いただきました。
最後に、名川様より3月末をもって退社されるとのご報告がありました。キリンビール㈱を代表してお話されるのは最後の機会になるだろうという事で、名川様にとっても良い思い出になったと感謝の意を述べられました。

古木克紀 委員長
名川工場長におかれましては、本当にお忙しい中、これから送別会でお忙しくなる中、本日お卓話を引き受けていただき有難うございました。
先ほどお話がありましたが、今月末、キリンビール社をご勇退されます。千歳へ来て4年。きっと清水町では泣いている女性が多数いるのではないでしょうか。
名川工場長、34年間キリンビール一筋のご勤務大変ご苦労様でした。今一度拍手をお願いします。本当に有難うございました。