担当 SAA

SAA 月俣美子
今日はガバナー公式訪問です。国際ロータリー第2510地区 ガバナー武部實様をお迎えしました。また、第7グループ ガバナー補佐の高木繁秀様、地区代表幹事の橋本耕二様にもご出席頂きました。武部ガバナーは昼に他RCの公式訪問を終えられてからお越しいただき、大変お疲れとは思いますが、武部ガバナーの訪問を会員一同楽しみにしておりました。後程、武部かバナーには講話を頂戴します。よろしくお願い致します。
(7月19日)
会長あいさつ
会長 関根 悟
本日は、武部實ガバナー、第7グループガバナー補佐 高木繁秀様、地区代表幹事 橋本耕二様、千歳セントラルロータリークラブにご訪問いただきありがとうございます。
2016年-2017年RIテーマは「人類に奉仕するロータリー」です。また、2016年-2017年地区目標は、「地区組織の活性化」「地域と共に」です。
先程、武部ガバナーをお迎えし行われた会長・幹事・会長エレクト懇談会で、ガバナーに説明させて頂きましたが、我がクラブの2016-2017年重点目標は、会員増強など8項目の目標を掲げています。
近年、我が千歳セントラルロータリークラブでは若いメンバーが増えたとはいえ、26年の重みと歴史は、先輩会員の皆さんより脈々と引き継いでいかなくてはなりません。その上で、若者世代が活躍できる場面を創出することが肝心です。
武部ガバナーには、1年間目標達成に向けて頑張ってまいる意気込みを唱えさせて頂きました。
後程、武部ガバナーにはRIテーマ、そして地区目標を交え貴重なお話を頂戴させて頂きます。本日は宜しくお願いいたします。


講 話
国際ロータリー第251地区 ガバナー 武部 實 様
今日で公式訪問7箇所目です。一生懸命努めてまいりますので、宜しくお願いします。
昨年、千歳セントラルロータリークラブ創立25周年に出席させていただき、嵯峨ガバナーに代わりご挨拶をさせていただきました。その時、山口千歳市長もお出ででした。山口市長と私は、山口市長が青年会議所の地区協議会会長の時に、地方から会長が出た時には札幌がサポートするということで、幹事担当副会長としてご支援させていただいたご縁がありました。何十年振りかにあってお互いに激励しあったのが昨年でした。
今日は16時30分から会長、幹事、会長エレクトと懇談をさせていただきました。このクラブからは齊藤さんに地区奨学金委員会委員長をしていただいています。坂井さんは前ガバナー補佐として嵯峨ガバナーを支えている姿を拝見しなかなか人材の豊富なクラブだと思っていました。
今日、地方紙に掲載された「千歳川桜プロジェクト支援」という事業を紹介いただきました。これは私が思い描いている「地域と共に」と同じような趣旨、それよりも奉仕の心を持っている方々の集まりがロータリーであります。それと同じようにライオンズクラブの方々も奉仕の心を持って奉仕活動をしています。ここで感動したのは、ロータリークラブもライオンズクラブもソロプチミストも同じ奉仕の心を持っている方々が、同じ事業に参加したという事です。これは、素晴らしいことです。
目的は一つです。ロータリーがロータリーでなければならないという事はありません。主催者はロータリーでなくてもよいのです。むしろ、いろいろな地域のいろいろな奉仕団体がおやりになっている活動に協力していくことが一番地域のためになります。そういう意味においては、6つの奉仕団体が同じ事業に関わったということは、素晴らしい事です。これについては、これから公式訪問で紹介していきたいと思います。
1つ1つ、沢山の事業があります。会長・幹事会でも申し上げましたが、少し事業を絞った方が良いのではないかと思うぐらいに沢山の事業をされています。そして、その全てが地域に協力をする事業です。これについて、私は千歳セントラルロータリークラブという奉仕団体は非常に成熟していると感じました。敬意を表したいと思います。
私の想いは財界さっぽろ7月号に3ページにわたって掲載されています。何故、財界さっぽろに掲載したかというと、国際ロータリーで公共イメージと認知度を高めようという運動が展開されています。財界さっぽろの舟本社長は私共、札幌南RC会員です。
ロータリアンとして何か出来ることはないかと口説き落としました。
来年の6月まで無料で毎月2ページにわたってロータリー活動を報道してくれることになりました。これは私の目標である「地域と共に」と関連します。いろいろなローカルのロータリークラブが意義ある活動をしています。これらを紹介したいということから、舟本社長を口説いて実現出来ました。来月号は日高方面と倶知安など3か所のロータリークラブの活動が掲載されます。このように私個人が顔を売るのではないのです。ロータリーがどういう事をしているかは意外と知られていません。それでこの企画になりました。
どんなことが書かれているか記事を紹介します。 最初に、ロータリークラブの成り立ちです。私はロータリー活動33年になりますが、ガバナーノミニーにノミネートされるまで全くロータリーの事は知りませんでした。ある意味、大変馬鹿にしていた会員です。今日も若い会員がたくさんおられますので、そういう基本的な事にも触れていきたいと思います。 (中略)
私は、ロータリーは決して偉い人の集まりではありません。富裕層の集まりでもありません。何らかの形で地域社会や世界の人々の役に立ちたいという志を持つ者同士の集団です、と答えました。
国際ロータリーはどのような活動をしているかという問いかけに6つの重点分野があります。
●平和と紛争予防/紛争解決
●疾病予防と治療
●水と衛生
●母子の健康
●基本的教育と識字率向上
●経済と地域社会の発展
この6つの重点項目に見事に千歳セントラルロータリークラブは沿った活動をしています。
その他にいろいろな事業をやっていますが、国際ロータリーの最優先目標としている事業はポリオ撲滅です。皆さんから貴重な財団寄付などをいただいて運営しています。日本にも夕張を中心にポリオが蔓延した時期があります。今は日本でポリオはありません。世界では、紛争地域アフガニスタンとパキスタンはポリオが常在している地域です。
青少年交換留学もロータリーの代表的な活動です。世界中の地区間で行われています。この事業については、我が地区からは毎年5人程度の高校生をオーストラリア、カナダ、アメリカなどに派遣しております。同じようにそのような国から5名程度受け入れています。 日本のロータリーの事業として特筆されるのは、皆様方がいつも寄付で苦労されている米山記念奨学事業です。
この地区では、毎年15名ほど奨学金を与えております。一般学生は月10万円、修士博士課程奨学生は月14万円。大変な額です。日本全国で750~800名の奨学生に奨学金を与えています。これは、世界に類を見ない奨学金制度です。
こういった事は、一般の方々は知りません。私は、非常に貴重な立派な事業を広く知ってもらう必要があると思い、財界さっぽろに掲載してもらいました。個人的にはロータリー感を持っているかという問いかけに、私はこの辺りから段々思いをそのまま発言してしまいました。これに対し行き過ぎだという方はいつでも申し出てください。それは、会員の多くはロータリーをあまり理解しておりません。私もこの立場になって初めてロータリーを学んでいます。ロータリーとは何ですかと問われたら、私は多少恵まれている人達が、世界中の多くの不幸な人達のために支援する組織であると答えます。ロータリー の会員一人一人の支援は小さいけれど、世界中のロータリアンがまとまると、とても大きな支援になります。ロータリーをこのように理解しているだけで十分だと思います。
ロータリーの魅力はという問いに、年齢を超えた友人が出来るということです。20代から90代まで様々な年代の会員がいます。私は営業活動の一環としてロータリーに入会してみました。しかし、仕事のメリットは全くありませんでした。でもロータリーで出会った友人には、困った事、わからない事、いろいろと気楽に相談をしてきました。更に彼ら、彼女らは見えないところでサポートしてくれます。有形の見返りではなく無形の価値やメリットがたくさんあるのがロータリーです。「たかがロータリー、されどロータリー」ではないでしょうか。

ガバナーとして今後の第2510地区の展望をお聞かせくださいという問いかけに私の目標「地区組織の活性化」を挙げます。かつて4,300人いたこの地区は、現在2,600名程度です。この今までの組織は2600名になっても従来と全く変わらない組織で運営されてきました。私は誰でもクラブ会長、ガバナー、ガバナー補佐を引き受けることが出来るお金のかからない合理的な組織にする必要があると思いました。
9つの委員会を統廃合して、8つの委員会を減少することに致しました。大変なハレーションがありました。なんとか皆さん理解をしてくれました。ロータリーの活動の主役は、それぞれの地域に根差した活動を実践しているあなた方単位クラブです。各クラブが地域の為に実施している活動を最大限しっかりサポートしていくのが地区の役割です。
国際ロータリーには理事会があります。単位クラブにも理事会があります。議決権を持っています。しかし、地区には理事会がありません。地区というのは連絡協議会的な位置付けです。ですから、事業をするということにはなりません。それぞれのクラブの事業をサポートしていく、またそれぞれのクラブが合同で事業をするなど、これからはそういう方向に行く必要があるのではないでしょうか。そんな事が私の思いであります。 活
動方針に「地域と共に」という言葉を使われていますが、その心はと問われました。
自分達が必ずしも主催者である必要はありません。ボランティア団体など他の奉仕団体とも力を合わせながら、地域の人達の活動に参加させていただく、こうした事を通じてロータリーの意義や存在を広く知っていただきたいと思います。
私達はロータリーかぶれになってはいけません。自己満足的奉仕活動に陥る危険性があるからです。決して上から目線の活動では理解されないと思うからです。
ここで、このクラブにも今一度検討していただきたいことがあります。クラブには地域の人口、産業、会員数などによる違いがあり、クラブがこうあるべきという定義はありません。 しかし、まずクラブの現状をよく分析することが重要だと思います。クラブが会員数に見合った活性化が期待できる合理的組織になっているかどうか。このクラブは、昔の委員会名をそのまま消せないで入れている。組織は非常に合理化に向かっていますが、昔の委員会名が全部残されています。ここは今一度、もっと合理的な組織を考えてみてはいかがでしょうか。青少年プログラム、奉仕プログラムなどが地域から喜ばれているかどうか、今一度検討してください。一部の人に対する奉仕活動に留まっていないかどうか。また、自己満足的活動に終わってはいないかどうか。今一度検討してみていただきたいと思います。こういったことを十分検討して、地域と共に奉仕活動を行うことによって、ロータリーの公共イメージと認知度の向上につなげていただきたいと思います。
次に、大きく話は変わりますが、4月規定審議会がありました。丸山パストガバナーがこの地区を代表して参加しました。各クラブに「立法案採択集」が配布されていると思います。実は、この採択集はシカゴで1週間討議した内容を丸山パストガバナーが自費で出版したのです。全クラブと地区の役員に配布しました。私は驚きました。
丸山パストガバナーだけではありません。日本のロータリーにはいろいろな委員会があります。これらの委員会は経験がある程度豊富でなければ務まらない委員会でもあります。その委員会に全てのパストガバナーがいろいろな形で参加してくれています。
私はこのパストガバナー達に大変偏見を持っていたロータリアンです。しかし、この立場にな ってパストガバナーの方々が大変な努力をされております。若い人達は私と同じように偏見を持つかもしれません。どうか一つそのような努力をされていることを理解されて、感謝の心を持っていただきたいと思います。
また、規定審議会ではクラブに大幅な柔軟性が与えられました。極端に言うと、ロータリー定款よりもロータリー細則が優先されます。ロータリー定款に矛盾しなければロータリー細則を以下ように変えても良いのです。真っ先に買えたのは千歳クラブです。定款で例会は2回以上しなさいとあります。2回ではなく、2回以上ですから4回でも5回でも良いのです。千歳は例会を3回にしたそうです。
このように各クラブに大幅な柔軟性が与えられましたが、逆の見方をすると各クラブに大きな責任が発生します。10月頃国際ロータリーの手続要覧が発刊されると思いますが、先ずそれを理事会で良く検討して、この千歳セントラルロータリークラブに相応しい細則にどんどんどんどん切り替えていっていただきたいと思います。
また、私は「地区組織の活性化」ということで、今12グループありますが、一番少ないグループは133名です。そして140、150名に満たないグループが4つあります。どうかグループ再編、1グループ250~300名ぐらいのグループになって、IMなども広く多くのメンバーが参加出来るようなグループになってもらいたいという事もありますが、基本は、69クラブのうち31クラブが30名に満たないクラブです。その中の15のクラブが20名に満たないのです。どうして輪番制でガバナー補佐を出すことが出来るでしょうか。大変な苦労をされています。思いやりです。ガバナー補佐を出せない少人数のクラブに比較的人数の多い、そして千歳セントラルのように人材の豊富なクラブがガバナー補佐を出していく、サポートするという思いやりを持ってグループ再編成をして欲しいと会長幹事会でお願い致しました。なかなか難しいこともあるようであります。
しかし、この地域だけで言いますと、日高エリアは140名前後です。このままで放っておいて良いのでしょうか。日高エリアは千歳・苫小牧エリアの方々と深く人的交流を望んでいます。グループのクラブ数が増えますと、いろいろな奉仕活動のアイデアが入ってきます。毎年自分達だけの奉仕活動では動かないではないでしょうか。そこにいろいろなヒントが出てくるのです。そのいい例として僅か9名の妹背牛RCの救急リレーバトンという素晴らしい事業を紹介します。多くのクラブと交流を持つことによって、ヒントとしてロータリー全体がいろいろな事業に発展していくことが出来るのです。是非、日高も仲間に入れてほしい。これは私の案ですが駄目なら駄目でいいのです。
今、可能性があるのは第1、第2グループが一番反対していたのが、公式訪問で第1グループが理解してくれました。函館エリアは2つに分かれていつも背を向けあっています。しかしこれは受け入れられるとまとまりつつあります。
私の案としては、1グループ250~350名なることを祈って、いろいろな友人、人脈が増えます。そして、思いやりを持って少人数クラブを助ける。是非十分検討していただいて、千歳、千歳セントラルと日高と苫小牧を一つにしたグループに出来ないだろうか。それには一番仲良くしている第7グループが分断されます。でも、全体的にこれからの均衡あるグループ数のロータリー運営が出来れば、これまた合理的な地区組織になるのではないか。大変勝手なことを言っているかもしれませんが、どうか一つ改革をしていかなければなりません。
そして、ライオンクラブに一緒にやろうと手を差し伸べられるのが、人のいいロータリーなのです。
目的は一つ、奉仕の心ですから、千歳セントラルは素晴らしい地域に参加している良いモデルです。第2510地区のリーダーになれるクラブです。この思いを是非ご理解していただきたいと思います。ご静聴有難うございました。

謝 辞
会長エレクト 四方信次
本日は大変お忙しい中、私達のクラブにお越しいただき誠に有難うございました。私自身、会長幹事懇談会から参加させていただき大変勉強になりました。先ほどガバナーがおっしゃったライオンズクラブと交流せよ、この一言は会長幹事会で関根会長が、その言葉によって桜プロジェクト支援という6団体との共同事業をするきっかけになったということがありました。本当に有難うございます。更には主催者でなくても奉仕の心が大事なのだということが広く見直されてロータリーがリーダーシップを取っていって欲しいという言葉もいただきました。また、地域に根差すロータリーが大事だということで非常に勉強になります。また、次年度に向けて合理的な組織にしたらどうかという私自身、宿題をいただいたような気がします。それから個人的な話ですが、これまでのガバナーで一番声が大きいという話をされていました。私も声が大きいほうかなと思いますので、ガ バナーの声に負けないで頑張って組織運営していきたいと思います。本当に本日は有難うございました。