「国際奉仕支援事業10年の軌跡」
RI第2510地区 国際奉仕委員会 副委員長
田口 廣(千歳セントラルロータリークラブ会員)
2004年から地区国際奉仕委員会の委員に就き、実質事業を行った2年後の2006年から当クラブは事業に携わってきました。
この10年間のまとめをスライドで見てもらいたいと思います。
国際奉仕とは、援助を必要としている人々の生活の質をロータリーの国際奉仕を通じて高めること、そして異なる国のロータリークラブと地区が協力して、国際奉仕プロジェクトを遂行し奨励することとなっています。
ロータリーが国際奉仕で目指していることは、奉仕の理想に結ばれた事業の専門職に携わる人の世界的振興によって、国際間の理解と親善と平和を推進することは、国際奉仕の明確な倫理であるとRI定款第4条にうたわれています。
主な国際奉仕支援事業としては、浄水器、チェックダム、トイレ、震災復興、医療機器、移動歯科、教育部門では校舎修繕、通学用自転車、奨学金、図書事業などがあります。また高齢者バス事業もあります。近年、職業訓練支援事業がありました。これまでに行われた支援は大まかな目安ですが、浄水器設置にあたっては約15万~30万、図書館事業では、30万~多いところでは100万という図書館を設置した年もありました。
奨学事業は、約2千~3千タイバーツ、日本円で6千~1万円弱です。通学用自転車は1台約5千円、チェックダム事業は一つの尾根に多いところで100基ぐらい作りますので、1基5万円~となります。医療機器事業、職業訓練支援事業は高額になりますので、グローバル補助金または地区補助金によって実施されます。
各クラブの事業費負担金は約3万~5万円で僅かな予算でも国際奉仕に参加できます。
当クラブは、齊藤会長年度から始まり尾本会長年度でちょうど10年を迎えることになりました。
今年度2015-2016年度、国際奉仕事業支援申請は第2510地区70クラブ中、31クラブが参加してくれています。
各クラブの負担金総額は143万円。地区予算が120万円の合計263円で採択された6つの事業が展開されました。
日本からはタイに入る時は、大体バンコクからウボン・タニもしくはチェンマイの方向に行きまして、事業が展開されるのですが、今回はテロの関係もあり、韓国仁川空港からタイチェンマイに入り最初の検証地チェンカムに行きました。
チェンライは lMの講師の原田先生が活躍されているエリアです。チェンマイからノンカイへ行きまして検証を行っています。今年は友好の大橋を渡りラオス
ヴィエンチャンも訪れました。 |
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── (中略)120枚に及ぶ写真を紹介しながら検証の様子を報告していただきました。 ──
こうして、事業を展開する中で最も大切なのは、やはり現地を訪れて事業を検証することであり、現地の恩恵を受けた皆さんと現地のロータリアンと共に、事業完成の喜びを分かち合うことです。更には、検証に参加されたほとんどのクラブの皆さんが、事業を継続してくれています。
実際に現地を訪れた時には、子供達や通訳の皆さんの笑顔が心に残り、それが糧となり事業を続けてこられるのだと思います。
今まで見ていただいた事業は、タイのロータリーとの共同事業です。継続的な事業の実施は国を超えた友情を育んでいます。
日本での大震災の際、放射線測定器、甲状腺検査車両、キッズキャンプなどの震災支援や奉仕プロジェクトを、タイのロータリークラブと第2510地区の日本のロータリークラブと共同で行っていました。日本が震災により支援を受ける側になり、受けてきた絆はとても強いものになりました。
国際奉仕は、海外に目を向ける事を考えてきましたが、奉仕 (援助を)をすることによって、逆に海外から援助をされる側になりました。
活動に参加することで、タイに住んでいる様々な人々やそこで活動されているロータリアン、また第 2530地区(福島)、第2520地区の岩沼ロータリークラブとの出会える機会をもらい輪が広がり、とても良い縁が出来ていることに感謝しています。
皆様方のご支援が海を越えて、大きな力となってたくさんの人の笑顔を作り出しています。これからも子供達の笑顔のためにご支援宜しくお願いします。
本日は貴重なお時間をいただき有難うございました。
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