RI2510地区 国際奉仕委員会 副委員長 田口 廣
1月11日より検証ツアーでタイに行って参りました。
2004年、WCS世界社会奉仕委員会という名称だった頃に、私は地区委員になりました。
2006年から事業が始まり当クラブも参加しました。2007年より検証ツアーが始まりました。今年度で7回目(実質検証6回、世界大会1回)となります。タイには全く縁が無かったのですが、ロータリーを機に行くようになりまして、非常に楽しくもありながら大変な旅行で帰ってくると少々疲れます。今回は齊藤会員に同行頂きましたが、初めて行った人もまた行きたい、といってくれたことを非常に嬉しく思いました。
タイはこれからゴルフなどで行かれる方も多いと思います。私もアユタヤなど一度は行って見たいと思っています。
国際奉仕は援助を必要としている人々の生活の質をロータリーの国際奉仕を通じて高めること、そして異なる国のロータリークラブと地区が協力して国際奉仕プロジェクトを遂行し奨励することとなっています。
今回はタイ東北部チェンマイ、ノンカイ、アムナットチャロエンの3地区に絞り検証に行って参りました。タイは日本の約1.5倍の国土を持っています。過去には2008年度インドネシア ジョグジャカルタにも検証に行って来ています。5年前の2008年には坂井会員にも一緒に参加して頂きました。こうしてみますと、タイに殆ど標準があっているようですが、相手方のロータリアンがしっかりしていることが前提になっていることをご理解頂きたいと思います。
最初にチェンマイのダム検証です。 チェンマイ地区はタイ東北部で山岳地帯が多く、毎年雨季の洪水が大きな問題で、多くの死者がでることがあります。地盤は弱く、これは森林伐採等による人災という部分もあります。これを解決すべく、チェックダムという小型のダムを作り、洪水を防ぎ同時に水力を高め、生活用水を確保するという効果もあります。
今回は、お寺の集落でお坊さんの指導でカレン族の人々が農業や製品づくりを成り立てている場所を訪れました。その一つとして自分たちの生活する山や集落、命を洪水から守り、水を確保する為、彼ら自身がお坊さんや技術者の指導のもと自ら作業に従事しています。金銭報酬等は一切ありません。
今回行ったところは前回と多少違ったところがあります。今までは一つの尾根にたくさんの堰をつくり鉄砲水を防いでいました。今回は池を作り、水を堰き止めて乾季の時に生活用水として使っています。前回よりもダムがしっかりしていて、そのかわり数は少なくなっていました。 過去にチェックダムはチェンマイ地区だけで7か所、山の尾根に完成していました。一つの小さなダムからは想像できない大きな力となり、現地ではチェックダムが完成してからは洪水被害による死者は発生していないという報告が来ています。
また、チェンマイ地区では、殆どがダム事業で浄水器設置事業は過去に5基つけています。今回は浄水器の検証には行けませんでしたが、ちゃんと使われているという報告が来ています。
次にノンカイ地区に入りました。ここでは、山岳地帯の子供たちに自転車事業として、学業の優秀な子供に過去3年間で約90台贈っています。現地で購入したほうが安く、過去に自転車事業を行いましたが、関税で大変な思いをしました。それ以来、購入しています。
1~2時間かけて通学している子供達が自転車をもらってからはスムーズに勉強に精を出せるようになったと聞いています。
私達が事業を行う中で最も大切なのは、現地を訪れ事業を確認、検証し、新しい事業へと展開していくことであり、現地の人々、そして現地のロータリアンと共に事業の完了の喜びを分かち合うことが出来ることです。ロータリアンでなければ味わう事が出来ない素晴らしさだと思います。
それでは、私が撮影した写真をスライドショーで流しますのでご覧ください。