担当/親睦活動委員会 委員長 井上 英幸
本日の卓話講師力示様におかれましては、社会福祉協議会会長として長い間尽力して頂いております。私を含め坂井会員も評議員として常日頃お世話になっています。町内会の役員も歴任されており、様々な団体を束ねる立場としてご活躍されています。本日はご用意頂いた資料がありますので、参考にしながらお聞き頂きたいと思います。


卓話「社会福祉協議会の活動について」
講師 力示 武文 様
(千歳市社会福祉協議会 会長)
みなさん、こんばんは。 以前より羽生会長から何度かお誘いの声をかけて頂いていたのですが、いろいろとやっていることもあり、なかなか結論を出せずに今日まできてしまいました。本日はお招き頂きまして本当に有難うございます。
社会福祉協議会の活動について冊子をご用意しましたのでこれについて重点的に話をしていきたいと思います。
私もライオンズクラブに10年ほどおりましたが、町内会等の活動がございまして辞めさせて頂きました。
今日はその時のことを思い出しておりました。ロータリークラブもライオンズクラブも奉仕の精神は変わらないのではと思います。厳しい社会状況ですから、会員を集めるのは大変かと思いますが、社会にとって奉仕の気持ちというのは私共を含めて非常に大事なことです。少しでも多くの方が入って活動されることを期待します。
先般の東日本大震災「絆で結ぶ♥あったか千歳」では、千歳セントラルロータリークラブ、千歳ロータリークラブが一丸となって102万円という金額を被災地に贈られたということで素晴らしいことだと思っています。私も参加させて頂きました。
これに付随してお話しますが、私共も日赤共同募金、歳末たすけあいの関係等いろいろやらせて頂いております。 千歳市の災害義援金として3月までに約5,400万円が集まり日本赤十字から被災地に贈られます。
さて、千歳市社会福祉協議会の第5次地域福祉実践計画についてご説明しますが、これは5年毎の計画で現在2年が終了し、3年目に入るところです。千歳市でも第2期地域福祉計画、第6期総合計画を策定していますが、社会福祉協議会でも第5期実践計画をまとめ、見直しをしながら進めています。 「見つめよう互いの心、思いやりが根付くまち千歳」という理念に基づいて進めているところです。
4年ぐらい前から毎年目標をもって、いろいろなことを進めています。
その中で地域SOSネットワークというものがあります。 高齢の方が徘徊して行方不明になられることが非常に多くなっており、警察と一体となって進めている事業です。これには千歳の各企業・団体86社に参加して頂き、認知症や障害のある方を早期に発見して、連絡してもらい保護するものです。
最近は孤立死が非常に多いということで、SOSネットワークの加入事業所や団体に見回りなどを上乗せしてやって頂くことで未然に事故を防げるのではないかと更にプラスして進めています。
その他に、昨年から2つの事を実施しています。
一つは災害時の要援護者の個人登録制度というのがあります。 個人情報の問題があり、千歳市でも10年程踏み切れていなかったのですが、昨年実施が決まり社会福祉協議会で準備をしてきました。千歳市では141の町内会がありますが、既に活動している町内会もあります。この4月から各町内会にお願いしていこうとしています。
もう一つは救急カード事業です。 昨年スタートし、5町内会にお願いしました。千歳警察署、消防、特に救急隊のタイアップでやっていきます。これも4月から実施します。救急カードは主な病気などの情報をあらかじめ記入して自宅玄関などに掲示しておくことで、救急搬送時に情報を救急隊員にスムーズに伝えることができます。市民の方が安心して明るい生活ができるのではないかと実施しております。

掘り起こせばいろいろなことがたくさんあります。少しでも9万4千人の市民の皆様のために何かできるのではないかと活動しています。
ファミリー・サポート・センター、障がい者支援などいろいろなことをやっていますが、特に福祉委員制度があります。903名の方に福祉委員になって頂き、各町内会で見守り活動などのお手伝いをして頂いています。民生委員は約200名ちょっとで200世帯あたり1人の割合で厳しい状況でこれを補っているのが、福祉委員です。
サロン活動では民生委員、児童委員が中心となっていろいろな情報交換をすることで、子供からお年寄りまでつながりを持っていくことが重要と活動しています。
18年間かかりましたが、平成25年に千歳に高等養護学校が開校します。多くの署名を頂き、時間がかかりましたが、真町中学校の跡にできます。高等養護学校によってある程度職業的なこともできるようになります。その後は、皆さん企業で受け入れて頂くことが大事なことになります。子供たちが社会に出るときに企業の皆さんにも対応して頂ければ、この上ない喜びです。
我々社会福祉協議会も発足してから58年が経ちました。
法人化してから30年近くになります。
千歳市では包括支援センターが一か所ありますが平成26年までに5か所にしていく予定です。これができれば、更に福祉のサービスが市民に対して充実していくことになります。福祉が充実しなければ明るいまちづくりはできない、と言っても過言ではありません。
いろいろな意味で皆様にはお世話になると思いますが、どうぞ力になって頂きたいと思います。
まだまだお話ししたいことはありますが、これで終わらせて頂きます。本日はありがとうございました。


── 井上委員長 大変短い時間ではありましたが、力示様ありがとうございました。会長より記念品の贈呈です。



羽生会長と力示武文様(右)