日本国中が祈りの一日となった3月11日。
この事業にご賛同頂いた約480名が出席されました。
東日本大震災で犠牲になられた方々に対し、1分間の黙とうを捧げて開会となりました。

開会の挨拶は千歳セントラルロータリークラブ羽生有三会長
「山口市⻑をはじめご来賓の皆様、ご協⼒頂きました各企業・団体の皆様、そして千歳・恵庭市⺠の皆様、心より感謝を申し上げます。3月11日という日にこの会を開催するに至ったのは、東日本大震災で亡くなられた方々のごも私たちは被災地へのボランティア活動を風化してはならないという強い決意があったからです。被災地から安住の地を求め、千歳にやって来られた方たちに市⺠の皆様と一緒になり⽀援の場を広げていきたいと考えたからであります。被災地の復興なくして、我が日本の平和と繁栄はありません。被災地の一日も早い復興を祈願致します。」

続いて、講演「3.11東日本大震災被災地復興⽀援活動報告」が⾏われました。講演者は第7師団副師団⻑ ⼩渕 信夫様、第7施設大隊⻑ 田村 勝様、第7化学防護隊⻑天利 光宜様
岩⼿県遠野市綾瀬へ陸上自衛隊第7師団の生活⽀援隊⻑として活動された⼩渕様は「報告を通して被災地⽀援の一端を知って頂き、被災者への⽀援の参考にして頂きたい。そしてあって欲しくはないが、このような災害への備えとして知って頂きたいと思う」と被災地⽀援活動写真の説明とあわせて報告されました。被災者の視点に⽴ち、いたわりや思いやりの姿勢に徹し、不眠不休の活動が⾏われたことを改めて認識することとなりました。給⾷⽀援、入浴⽀援、救援物資配布等の⽀援活動についても報告されました。

来賓の山口幸太郎千歳市⻑は、「今日は忘れてはならない3月11日。あれから一年です。被災された多くの方々を追悼、お⾒舞いし大震災で学んだ教訓を風化させずに活かしていこうと大勢の市⺠にお集まり頂き、感謝申し上げます。今回ほど、自衛隊の活躍が私たち市⺠生活の身近にあることを感じたことはありません。本当に有難く思います。今後も国防、市⺠の生活の安全の為に貢献して頂けるよう⽀援をしていきたいと思います。
千歳市では26世帯、71名の被災者の方がいらっしゃいます。バスで市の施設をご案内をするなどなんとか気持ちが⽴ち直るようなお⼿伝いをしてきました。多くのボランティアの方々からも多くの援助を頂きました。多くの⽀援物資も集まり改めて感謝申し上げます。また、今日までに義援⾦は5000万円を超えました。大震災を心に刻み、私たちが元気になって日本復興の推進⼒となるため、希望をもって今日から生活しようではありませんか。その元気がひいては被災の皆さんにも元気を与えることになると思います。」と挨拶されました。
避難者ご家族への⽀援⾦贈呈
⽀援⾦総額102万1,040円が福島、宮城、岩⼿各県⼈会の代表に渡されました。⼈数に応じて避難者ご家族へ渡されます。


続いて、千歳商工会議所瀧澤順久会頭の発声により震災で亡くなられた犠牲者の鎮魂と被災地の一日も早い復興を祈念し献杯を⾏いました。
また急遽、ご参加頂いた国際ロータリー第2510地区熊澤隆樹ガバナーからもご挨拶を頂きました。
「千歳で二つのロータリークラブが共催でこのような事業を⾏うことを聞き、駆けつけました。地区の中でもロータリークラブが共同で事業を⾏うことはなかなかありません。地区としては、福島へ総額約2,000万円の事業を⾏っております。放射線測定器贈呈、飯館村への⾞両贈呈、飯館村の子供たちの北海道への招待事業です。今年度に引き続き、次年度も⽀援⾦を使って被災地の要望に応じた⽀援をしていきます。千歳ロータリークラブと千歳セントラルロータリークラブが3.11という日に継続的にこのような事業をされるということに感謝します。ロータリークラブは引き続き⽀援活動を⾏っていくので温かく⾒守って頂きたい」と話されました。

千歳市芸能赤十字奉仕団による音楽演奏、南京玉すだれ、フラメンコを鑑賞して頂きました。



閉会の挨拶は、千歳ロータリークラブ今村静男会⻑
「被災地に対しての⽀援はそれぞれの⽴場で皆さんがやって来られたと思います。私共は、千歳に避難している方々にご⽀援出来ないだろうかと2つのクラブが合同でこのような企画をしてきました。私共のクラブは地域に密着した活動をおこなっており、今後も⾏っていきたいと考えています。皆様に⽀援⾦を頂くということがよいのだろうかと、大変迷いました。しかし、先ほど山口千歳市⻑がお話しされたように、千歳の地に実際71名の方々が避難されています。寒い冬を越えられて、もう一度千歳を選んで頂けるかはまさに『あったか千歳』の一⾔にかかっていると思います。今後はこのような⽀援活動はないかもしれませんが、お互いの気持ちが通じる交流をそれぞれの方がして頂ければ、今日のこの企画も活きてくると思います。皆さんそれぞれが温かく迎えて頂ければ良いのではと思っています。本日は誠にありがとうございました。」