2007年3月13日
プログラム・雑誌・出席委員会 委員長 松坂敏之
 ご存知のとおり日本の財政状態は危機的状況にあるといいます。景気は若干回復傾向にはあるといいますが、まだまだ明るい見通しがあるわけではなく、一部のIT関連のマネーが株価や企業買収などで巨額の外資を基に格差社会をつくり上げている。つまりはアメリカ流錬金術に踊らされている現況にあります。正業で収益を上げている企業はトヨタか井上会員のセブンイレブンくらいかも知れません。一部上場企業の30%くらいは粉飾といううわさが流れています。
 さて一体、日本の赤字金額はどのくらいなのでしょう。国債残高645兆円、人口割で516万円、日本全体の長期債務(地方を含む)1,118兆円、人口割り894万円。但しこれはオープンな数字で隠れた負債もある可能性があります。粉砕決算は大流行の時代ですから。
 北海道の負債は6兆円、一人当たり100万円、千歳市の負債は691億円一人当たり75万円となります。但し社会保険、健康保険は別個となります。我々はおいおい何時からかこんなになったんや?約10年前で国債残高500兆円、このときからヤバイといわれ続けてきました。この10年、日本の予算規模は80兆円、税収50兆円、国債30兆円で40%の借金でやってきました。
やはり決定的はバブルがはじけたときからでしょう。当然税収は右肩上がりで延びる予測のもとに政府は予算を組み地方にはどんどん補助金を使うようにすすめてきました。当然ながら補助金は50%、70%もので残りは地方の負債ですから夕張市のような財政再建団体予備軍はたっぷりと存在しているのです。
 日本人の個人貯蓄額総額1,400兆円と言われています。簡単な話ですが全国民がお国のために拠出すればこれは解決しますが、皆さんはどうなさいますか?韓国のように財政が悪化すれば、海外旅行は禁止、贅沢品は拠出するなどの方法で危機を脱出した国もあるのですから。 国有財産の処分の方法もありますよね。日本の全ての財産を処理すればどのくらいかなあ、約200兆円と言われています。ぜんぜん足りないんですよ。国会議員宿舎で800億円なんていっているようではまだまだ懲りないんですよ。みんなが所詮は人の金の感覚なんですね。政府も国会議員も官僚も地方自治体も、国民もかもしれない。
知って知らない振り、見て見ない振り、分かっているのにしない風土になってしまった。この風土は戦後独特のものであり、戦前の日本は、将来の国土を守ろう、すばらしい日本国にしようという愛国、憂国の心があったように思います。 アメリカの言うことを聞いていれば安心、安全という、日本国のポリシーの欠如ではないでしょうか?
 私たちは「1.家族愛 2.郷土愛 3.祖国愛 4.人類愛」がいつの間にか少しずつ欠如してきているのではないでしょうか?
自分中心で自分さえ良ければよいという個人主義が誤ってとらえられているような気がします。