国際奉仕委員会 委員長 佐々木俊哉
空港国際線ターミナルにあります募金箱の一部を今年度については千歳市奨学金制度に寄付する事が会長はじめ理事会で決定されましたので、本日は寄付の贈呈式を執り行いたいと思います。それに先立ちまして、千歳市教育委員会教育部長 島倉弘行様にお越しいただいていますので、千歳市奨学金制度の概要についてご説明いただきたいと思います。その後、寄付金の贈呈式を行います。千歳市より当クラブに感謝状をいただけるとのことですので、その贈呈式も予定しています。時間があれば、今日の午前中に、私が空港へ行って募金を回収して来ましたので選別作業のお手伝いを時間がある方はお願いしたいと考えています。宜しくお願いします。
(2015年6月9日 例会担当委員会 国際奉仕委員会)
千歳市教育委員会教育部長 島倉弘行様
この度は大変貴重なお時間をいただき有難うございます。また千歳市奨学基金にご寄付をいただけるということで大変感謝しております。奨学基金制度についてご説明いたします。

【千歳市奨学金制度の概要】
千歳市では昭和35年から、等しく教育を受けることの確保に資することを目的に、向学心に燃え、その能力があるにもかかわらず、経済的な理由によって修学が困難な学生及び生徒に対し、奨学金を交付しています。千歳市の奨学金は、自治体でも数少ない給付型(返還不要)の奨学金制度です。多くの自治体では貸付型です。奨学金は、奨学金制度にご理解とご支援をいただく市民や企業の皆さまの寄附金を積み立てた「奨学基金」とその「利子」を財源にしています。
① 交付対象
本人または親権者の住所が市内にあり、次のいずれにも該当する場合
●大学、高等専門学校、高等学校または専修学校に在学すること。
●学資に乏しいこと。
●学業が優良で性行が善良であること。
② 募集及び選考方法
期間中に申し込みがあった方の中から、その年度の奨学生を選考します。 奨学生の選考は、優秀な学生や生徒であって、経済的な理由のため進学の機会に恵まれない方、修学が困難な方について、学業、性行、身体及び家計の状況をもとに奨学生選考委員会で審査し、教育委員会が決定します。 奨学金はその年度の6月から年4回に分けて交付します。
③ 奨学金の額及び採用人数
●高等専門学校生(1年生から3年生)、高校生、専修学校(修業年限2年以内)は月額7,000円、予定人数は45名
●大学生、高等専門学校生(4、5年生及び専攻科)、専修学校(修業年限2年以上)は月額10,000円、予定人数は20名
④奨学生の申込み状況
経済低迷などを反映して奨学金を希望する生徒や学生は増加傾向にあります。 今年は高校生45名に対し82名の応募があり倍率が1.82倍、大学生は20名に対し33名の応募があり倍率は1.65倍で必ずしも全員が受けられるわけではありません。
⑤ 奨学基金の現状 奨学金の年間の交付金額は、合計618万円(高校生の部378万円、大学生の部240万円)となります。平成27年4月時点の基金残高は、約6,436万円ですので、皆さまの寄附がなければ約10年間で基金残高が底をついてしまうことになり、将来、奨学金の財源を十分に確保できなくなる恐れがあります。 奨学基金の預金利子が見込めない現在、皆さまの善意ある寄附金によって奨学金制度が支えられていいます。 行く行くはこういった子供達が奨学金を受けてまた、故郷千歳に戻ってきていただいて、千歳の街づくりに参加をして市の発展に寄与してもらうということがよいことだと教育委員会では考えています。

── この他に千歳市教育委員会、各学校、PTAの取り組みをご紹介いただきました。
募金箱の日本運の浄財、20万円を寄付
千歳市から感謝状を拝受
募金箱から回収した浄財を種類別に選別