会員増強・維持委員会
羽生有三 委員長
今日は会員増強・維持委員会の担当例会です。
来週のクリスマス家族会が今年最後の例会となります。1月と7月が会員増強で一番大切な時期となります。どうか新しい会員となられる方が周りにいましたら、是非ご推薦をして頂きたいと思います。
今日は梅尾道議の卓話です。梅尾道議はあまり学力や教育問題に関心が無かったのではと皆さん思われている方が多いと思いますが、彼は千歳高台小学校、千歳中学校で長い間PTA会長をされました。連合会のPTAの会長も務められたと聞いています。
その中で私は偉いな、と思ったのは彼と関係のない札幌日大高校のPTA会長も務められたことです。地元の学生から大変素晴らしいPTA会長だと聞いています。20年以上PTA畑を手伝ってこられました。学力の問題も聞きたいと思います。
講話を楽しみに聞きたいと思いますので、皆様ご静聴宜しくお願いします。(例会担当 会員増強・維持委員会)

北海道議会議員 梅尾要一 様
皆さん、こんにちは。
今日は卓話という事で羽生委員長からご指名を受け今回で3回目になります。この場に立たせていただいたことを感謝申し上げたいと思います。
千歳セントラルロータリークラブの皆様には日々、ロータリーの目的を基本にしながら奉仕の精神をもとに千歳のまちづくり、日本の平和の繁栄の為にもご精進、ご協力いただいていることに改めて感謝申し上げます。
東北の復興についても千歳の地から、一生懸命応援されていることを多くの市民の方が知っていまして、この千歳セントラルロータリークラブの活動にも高い評価をしていると私も認識しているところであります。 さ
て、私には似合わない北海道の子供達の学力の向上についてですが、羽生委員長からお話がありました。私は19年PTA活動をやって参りました。3歳ずつ離れた息子が3人いるものですから、小学校、中学校、そして最後の子供の時に高校とPTAを通じて様々な父母のご意見、先生方との議論から学校経営について、またPTAが何を努力しなければならないかつまり子供達の幸せのために努力してきたつもりであります。
この教育というのは、機会均等という基本に基づいて、教育法の中でどの地域にあっても平等に教育を受ける権利がある、義務教育を受ける公教育の権利があります。生まれた地域でその学力の差があってはならないという事を基本にしています。
残念ながら、北海道管内を見てみますと非常に差があるのが現実です。差がある理由はいくつかあります。現状をみてみるとどうしても一致するのは北教組の組合組織が強い所、例えば宗谷、留萌、日高、根室、次にオホーツク、桧山、渡島。今年度学力テストを行い、11月15日に公表してもいいという139の教育委員会を中心に学力テストの結果を公表しましたが、今言った地域は平均点が低いです。これは偶然でしょうかと我々は常に思います。
公教育にあって先生方の情熱あふれる教育の姿勢が非常に大きな影響を与えています。
道議会で我々は北教組問題を議題にあげて教育委員会と議論していますが、例えばこういうことがありました。AED配置の時に最初に北教組が導入に反対しました。どういう理由かというと我々のやる仕事ではない、救急車を呼んですぐ対応し病院に搬送して貰えばいいという理屈でした。それに反発したのが北教組の若い先生方です。石狩管内は特にそうです。是是非非でいこうと若い先生方を中心にして組合は反対だけれども我々は講習を受けて導入に賛成しようと、いろいろな反発があったものの導入が進んでいったという経過があります。これは石狩管内です。まだ配置していない学校もあります。 学
力には関係ない話に聞こえますが、全てが万事で万事が全てです。そういうものの見方ですから学力テストの調査にも反対します。自分たちの努力が全て表にでてしまうそういう状況が見える怖れがあるから反対するのです。案の定、ふたを開けてみると北教組の組織率が高いところは平均点が低いです。地域によって格差があってはならないのですが、まずは第1番目として学校の体制が非常に組合組織を持って遅れて来ている、熱心でないと言えます。
もう一つ共通するのですが、内陸地方は平均点が良く、海に関わる地域が低いです。これも大きな要因の一つです。
漁師さんの息子さんはあまり学力が良いと漁師を継いでくれないからそんなに学力は良くなくていいという親御さんの考え方、職業によっても学力が低いというデータも出て来ており大きな問題になっています。酪農にせよ何にせよ跡継ぎを確保するために学力を上げる事に抵抗をもつ親御さんがいるというのも現実です。
そこで、道教委が発表した資料をわかりやすく図式化してみましたので簡単に説明させていただきます。
(中略)
千歳市はこういった状況を分析する第三者委員会として学力向上委員会を作っています。すぐこの結果を来年度の学力向上に向けて小中学校に具体的な対策を出しています。
その大きなポイントは小学校に上がる前(5歳)の幼児教育、小学校低学年の基礎教育をいかに徹底してやるかを千歳市は大重点項目として取り組んでいます。基礎学力がきちんと身についていないと高学年の応用の授業がわからなくなります。全部連動していますから、中学の授業もわからなくなり、学校に行きたくないという結果を招きます。ですから、そういう落ちこぼれが無いように千歳独自で小学校4年生までに10名の先生を増やしました。
小学校低学年を中心に一教室2名の先生が徹底 的に子供達を教えるという仕組みを作りました。そして、来年度新たに4名導入します。目標は全校4年生まで二人の担任制にして、退職された教員の方々ですがその補佐にあたり補習を行います。徹底的に基礎学力をつけます。
今の政権与党は5歳から義務教育化を約束していますが、幼児教育の重要性がクローズアップされています。
この千歳市の結果はあと3年みていて下さい。私は必ず全国平均を上回るであろうと思っています。
千歳市PTA連合会安藤会長は学校の先生方が頑張るだけでは駄目だという認識を持って、3回に亘って学力向上に対するセミナーを開いています。
文科省や千歳市教育長、道教委から講師を呼ぶなど盛況を呼んでいます。父母も一緒になってゲーム時間、携帯電話など家庭の状況をルール化して、出来るだけ学年×10分間の家庭学習をしましょうと言っています。これをいかに家庭に身につけさせて習慣化していくか、これが大きな差となります。そのためには家庭の父母が必死になってそれに協力しなければなりません。
子供の学力が低いのは学校のせいだというモンスターペアレントも残念ながらいます。こんな事では駄目なので家庭のルール化ということで、お互いに約束するルールを今年度いっぱいに一生懸命作り上げ来年から実践に移っていくという状況です。
そこにもう一つ加わるのが皆さん地域です。
このような話題を子育てが終わったからいいと言うのではなく、様々な所で千歳の学力を上げるために手伝う事はないか、我々が出来るのは何かという問題意識を持っていただいて、是非とも学校、家庭そして地域のリーダー役となっていただいて三者が一緒になって千歳の学力向上に努力していく事が本当に大事だと思います。
高校内定率は60%近くになりました。有効求人倍率は1.08です。企業を選べる状況になっています。そのような千歳のまちにあって、高校卒業後、就職したいという人が増えています。これは十分対応できますが、そこで問題となっているのは基礎学力が無いために、商品名を覚えられない、消費税を転嫁して計算できないなど苦労している方々も多いです。1年未満で辞める高校生は正規、非正規にもよりますが46%ぐらいです。どれだけ子供の基礎学力が大事かということを改めてご認識いただきたいと思います。
子供もPTAも頑張っています。
地域ももっとこれから頑張っていただければと心からお願いをして講話に代えさせていただきます。
どうも有難うございました。